2015年を振り返る

ども!12月31日!2015年ももう終わりっすねえ。

今年はまず、某社からのナインの書籍化の話がどうなるかなーというのがあったんですけども、スタートしたばかりのレーベルがポシャッてしまったようで残念です。声をかけていただいたのは14年のことなので、15年に振り返るのも妙な感じなんですけどねー。やー、第2弾あたりのラインナップに含めて貰えてたらなあ……。でも、編集さんと色々お話できたのは面白かったっす。いわゆるライト文芸、キャラクター文芸ブームについて、業界的に突っ込んだところも聞けたり。

初夏頃にはアマゾンジャパンさんからの取材を受けました。書籍化が本決まりになるかどうかというタイミングのことで、何をどこまで話していいのかわからず予め編集さんに確認をとってから動いたんですけど、結果的には読者さんたちに期待をさせるだけになってしまい……スミマセン!!ライターさんが気さくな方で、楽しく雑談をさせていただいたなーという記憶だけが残ってます。

また、取材記事の公開に伴い、Amazonにて『KDP作家 晋太郎特集』という面出し企画を行っていただきました。KDP作家の特集は初の試みだったようで、大変光栄でした!せっかくピックアップしていただいたので、そのうち恩返しできるぐらいのモノが書けたらいいなーと、ぼんやり考えております。

ということで(?)、本日は2015年にリリースした作品をサラッと振り返ってみたいなーと思います。んで、あわよくば未読の方にはこの機会に是非とも読んでいただきたいなあと!以下、初稿が上がった順にご紹介しまっす!

晴れでも雨でも -Shiny Side-

晴れでも雨でも -Shiny Side-

 
晴れでも雨でも -Rainy Side-

晴れでも雨でも -Rainy Side-

 

2014年にリリースができなかったのは、この作品の作業をしていたからでした。初稿が上がったのは去年の夏の終わり〜秋口だったかな?ダーッと短期間で書き上げたものの、そこからがクソ長かったです。寝かせている時間もすごく長かったですし、推敲にもめっちゃ時間がかかりました……。

約50万字の超大作で、あちこちで言ってますが、身の丈に合わないことをしたがために苦労をした1本。結果、残念ながら「僕のベスト作です!」と言えるまでに作品のレベルを高めることはできませんでしたが、いい経験にはなったと思いますし、とても大事な作品になりました。

「これがいちばん好き!」と言って下さる方も中にはいるので、今後に繋げたいなあと思います。やー、2015年はこの作品を手放せた(という表現がまたアレですが)ことがいちばんでかい出来事っすね!ほんと、挑戦しましたし、血反吐が出るほど頑張ったとは思います。次はもっといいものを作ります!

純白スタートライン

純白スタートライン

 

初稿が上がった順でいうと、多分これが2番目。『ナイン・ストーリーズ』のマサゲン前日譚です。『晴れ雨』の息抜き感覚でダーッと書いて、ほぼ1年ぐらい寝かせてたのかな?

ゲイ少年の性の目覚めを描きました、という感じの1本で、本編と比べるとかなり硬い文体になっておりますが、マサゲン好きの方には響く内容なんじゃないかなーと。あと、ショタコンの方にたいへん受けました。もちっとちゃんと書きたかったな、とも思いつつ……。

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side A ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side A ナイン・ストーリーズ

 
ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side B ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side B ナイン・ストーリーズ

 
アフター・ナイン・ストーリーズ

アフター・ナイン・ストーリーズ

 

こちらが本編&後日談です。晋太郎作品を未読の方はまずこの辺からぜひぜひ!たいへん悔しいのですが、『ナイン・ストーリーズ』が未だに僕のベストです!

タイニー・リトル・ミラクルズ

タイニー・リトル・ミラクルズ

 

これは『晴れ雨』の推敲で完全に行き詰まり、「もう晴れ雨はお蔵入りにさせようかな……」ぐらいに追いつめられていたタイミング、昨年末から今年の頭にかけて、気分転換に書いた習作を集めた短編集。ダーッと書いて、寝かせもせずにリリースしました(なお、1本だけ2013年に一晩で書いた短編も含まれています)。勢い任せな、やけくそ感のある短編集ですねー。とにかく何か書いて、読者さんの反応が欲しかったというか。

故に完成度にバラつきもあるんですけど、表題作の『タイニー・リトル・ミラクルズ』は個人的にとてもお気に入りな1本となりました。このお話に対して色んな方からいただいた声がエネルギーとなって、『晴れ雨』の推敲に最着手できたような、そんな感じだったりもします。新規作品を「楽しく書く」という行為を挟んで、「あ、まだ書けるじゃん」と思えたのも大きかったなー。

ライク・ア・デイドリーム

ライク・ア・デイドリーム

 

こちらは『タイニー』の直後にそのままの勢いで、やはり数日で書いちゃったような習作短編を集めたもの。本来なら『タイニー』とコレを合わせて1冊で出すのが良かったんだろうなー、という感じの1本なのですが、表題作の『ライク・ア・デイドリーム』を書いたのが4月以降だったため、この本に収録されている作品についてはリリースまで寝かせている期間が結構ありました。なので、『タイニー』と比べると推敲も丁寧にやれてますし、完成度のバラつきも少ないです。自然体で楽しく書いて、焦ってリリースしなかった分それなりに体裁も整えられて……個人的には、習作集としては良いものができたんじゃないかなーと思ってます。

ということで、まず短編を読んでみたい!という方は、『ア・ピース・オブ・ケイク』ではなく、タイニーとライクの二本をどうぞ!『ア・ピース〜』は異色作が多いので。

タイトロープ・ダンシング

タイトロープ・ダンシング

 

そして今年最後のリリースは、先日発売したばかりのこの中編。9月末かな?に書き始めて、すぐラフは上がりました。寝かせる時間もそれなりにしっかりとり、推敲も含めて実質1ヶ月半ぐらいで完成にできたのかな、という感じの1本。昔の僕ならもっと長い時間寝かせて、推敲にももっと時間がかかったと思うので、スピードとしては良い感じでした。パッと手放す勇気、みたいなものって数をこなして身につけてゆくしかないと思いますし、今後もコンスタントにリリースできたらいいなあ。

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ということで、応援して下さったみなさん、今年も本当にありがとうございました!みなさんからいただいたご感想、イラスト、漫画、レビューなどなどのすべてがエネルギーになりました。来年も(マイペースにではありますが)楽しく頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします!

良いお年をーーー!!!