新刊『マイ・ファニー・バレンタイン』リリースのお知らせ

習作短編集・第4弾のリリースのお知らせです!

──といっても、第3弾は『ライク・ア・デイドリーム』ですから、実に3年半ぶりなんですよね。やー、その間、ほとんどの期間は死んでましたし、そうでないときは長編や中編にかまけていたため、短編を書く感覚は久々でした。
「あ、短編ってまーじトゥルッと書ける。ラク。自由で楽しい!プレッシャーもない!」という感じで気楽に進めました。主に昨年の12月にササッと書いた作品を集めております。習作ですので、お気軽にお読みいただけたら嬉しいなーと思っています。

ということで、以下、内容紹介です!

マイ・ファニー・バレンタイン

マイ・ファニー・バレンタイン

 

実験的な習作を詰め込んだ(広義における)BL短編集・第4弾。

<収録作品>
1.クロス・ザ・ルビコン
《親友》の結婚式で出会ったアラサーの男二人──。
"で、お前の方はどうだったんだよ。どうやって川を越えたんだ?"
奇妙なカップルが互いに過去を振り返る。
約12000字。

2.オブスキュリティ・ノックス
視力の低下を嘆く三十代の中学教師と、二十代の陽気な恋人。
"ものが見えにくくなったぶん、世の中の粗も全部見えなくなっちまえばいいのに……"
生徒たちの未来を憂う中年男の、とある日曜日の一コマ。
約16000字。

3.マイ・ファニー・バレンタイン
マッチングアプリで知り合った、顔さえも知らない相手──通称「ダグさん」。
趣味の合うチャット友達として一年以上が過ぎた頃、突然に彼が会うことを提案してきて……?
約31000字。

4.スメルズ・ライク(オマケ収録)
"知ってる? 感情にも匂いがあるんだ。
飼い主の悲しみに犬が寄り添ったりするのはさ、感情の匂いを嗅ぎ取る受容体を持ってるからなんだよ"
《社会》からドロップアウトした三十男と、《学校》からドロップアウトした青年の風変わりな会話劇。
約15000字。

今回の特徴としては「三十代の男性がメインの作品がほとんど」ということになるかもしれません。まあ俺も歳食ったもんなー、としみじみしたんですが、冷静に振り返ってみると『タイニー・リトル・ミラクルズ』も似たようなもんでしたね。なのでいつもの《おっさん×青年》をお楽しみください!でも良さそうな気もしつつ、明らかにおっさんに焦点が合っている感じはやっぱりちょっと変わったんじゃね?とも思います。まーあ、どうでもいいですね!

ところで、表題作の『マイ・ファニー・バレンタイン』だけは昨年の春頃、『Dear, Summer Friend』『フィッシュ・イン・ザ・シー』と並行して書いていたものになります。当時【10代のキラキラ】、【30代のウジウジ】なんて表現をした覚えがありますが、これについては【20代のグラグラ】みたいな感じかなーと。

どうかどうかよろしくお願いいたします!!