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新刊『フェイクファー』のお知らせ

著作紹介

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およそ一ヶ月ぶりの新刊紹介です!

……とはいえ、僕はガンガン新しいものが書けるタイプでもないので、今回は過去の作品の電書化となります。『Summer Camp Anthology vol.2』に収録の短編ということで、2年以上前のものですね。僕は執筆歴がちょうど3年を過ぎたぐらいなので(しかもコンスタントに書くようになったのは2年目の途中からだったんすよねー。小説の書き方がよくわからず……!)、超初期の1本です。

読み返すと「ムオオ……」という拙さ(今と比べても更に!)なので、改めて電書化するかはかなり迷ったのですが、既にサマキャンの方は完売になっており、しかし読みたいですと言って下さる方がちょいちょいいらしたため、やっぱり電書でリリースしようと心を決めました。

Amazonでの説明文にも書きましたが、修正は最低限の体裁を整えるぐらいにとどめました。荒削りな感じこそ、この作品の良さなのかもなーと。どうやって書けばいいかわかんねーけど、書きたいことがあんだよ!という熱はある気がします。

とはいえ、サマキャンで読んでいた方的には「お、このエピソードはなかったね?」という部分も多少あるかもしれません。

フェイクファー

フェイクファー

 

それでは以下、内容紹介です!

陸上部のワクは、小柄で目立たない平凡な後輩、カズトに密かな思いを寄せている。
そんなことをちっとも知らないカズトは、部のスターであるワクにただただ大きな憧れを抱いていた。
思いの質は違えど、確実に惹かれ合うふたりの高校生。
それぞれの視点で描かれる「両思いなのに片思い」のストーリー。

今作の特徴は、主人公のワクとカズトの視点が交互にくるかたちで物語が展開される形式にあります。ゲイの先輩とヘテロの後輩が、お互いを思うおはなしです。

さて、僕の作品がゲイ小説と違うのは性的な描写がほとんどないというところ、BL小説と違うのはリアリティのある範疇でストーリーを紡ごうとするところ、にあるのかなーとなんとなく思っています。ヘテロへの片思いが報われずに終わるキャラクターが多いですし(ときどき、ファンタジーを織り交ぜたくもなるんですけど!)、ほとんど全てハッピーエンドとして書いているつもりではあるものの、客観的な事実だけを見たらハッピーとは言えんかもねえ、というパターンばかりだったりします。

で、僕は多分、その報われない連中を描きつつも、そいつらがただ単に報われずに終わるんじゃなく、代わりにちゃんと何かを手にしているお話が作りたいんですよねー。僕の人生もまあそんな感じで、報われないことが多かったけど、その報われない体験の中でどんだけのものを受け取っただろう!という思いが強くあります。

そして僕のスタート地点はというと、「ゲイティーンのための小説って全然ないよなー、もっとあってもいいのになー」というところにあるため、「あー、ゲイとして生きるのって窮屈だよな。未来も見えにくいし。学校で恋なんてできねーし。ツイてねーよなあ」的なモヤモヤを内に抱えた十代のゲイに、「でも、ゲイとしての人生も案外悪くねーのよ」と(おせっかいにも)言いたいんすよねえ。

なので、報われない現実がありつつも、そこには他に色んなモンがちゃんとあんだよね、ということが書きたいし、報われない連中を描きつつも、そこに希望の予感を匂わせたいという、そんな感じの作風に至りました。ということで、前置きがクッソ長くなりましたが、この『フェイクファー』はそういうスタンスの萌芽がチラリと見える一本なのかなと自分では思っております。すげーヘタクソですけど。

……と、そんな感じで、拙くもエモい(モノローグ過多でやばいです、小説なのに)一本です。気になる方だけぜひぜひということで、どうぞヨロシクお願いいたします!

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あ、最後にちょろっとどうでもいいことを書きますと、最新作『さよなら、スピードスター』のフウタ&トシアツくんと、この『フェイクファー』のカズトくんは中学の同級生だったりします。作中でのリンクが好きなので、そういう自己満足めっちゃ多いんすよねー。『ナイン〜』には『セカンドサーブ』『サンキュー〜』のキャラが出てますし、『サンキュー〜』と『卵の中から』は同じ中学校です。

また、これもどうでもいいネタですが、本作『フェイクファー』はスピッツのアルバムタイトルを借用しています。歌詞の引用はないものの、作中には随所にスピッツの曲を連想させるフレーズが織り交ぜられていますので、スピッツ好きの人はそういう楽しみ方もできるかもしれません。


スピッツ ~ 仲良し - YouTube


Spitz スピッツ フェイクファー フェイクファー - YouTube

この辺の曲が本作のイメージに近いかもしれません。や、めっちゃ拙いんすけどね!じゃあの!