『Dear, Summer Friend』『フィッシュ・イン・ザ・シー』に登場する楽曲たち

こんにちは!
先日リリースしました二作品ですが、すぐに色んな方が反応をくださって涙がちょちょっております。ものすごくビクビクしながら出したというか「自分の文章=ダメなもの」みたいな感覚がずーっと拭えずにいたので、「あ、まだ読んでいただけるんや」「好きだと言ってくださる方がいるんや……」という感じで気力が蘇ってきたように感じますし、不思議なもので、完全にダメだと思っていた過去作も「あれ、コレ別に悪くないんじゃ……?」と思えるようになってきたり、心の在り方ひとつで見えるものってこんなに変わるんかー!とエヴァンゲリオンの最終回みたいな感慨を得ております。読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました!
と、いうことで本日は例によって『Dear, Summer Friend』『フィッシュ・イン・ザ・シー』に登場する音楽の紹介をするエントリをお届けしたいと思いますー。

 

★Dear, Summer Friend

Dear, Summer Friend

Dear, Summer Friend

 

現在Spotifyにて、永吉くんが好きな楽曲たちを "eikichi_suekichi" という名前で公開しております。作中に登場する洋楽曲はこちらでだいたい網羅していますし(故に憲伸の好きな曲もちょっとだけ混じってますが基本は永吉です)、単純に晴れた日のドライブなんかにも合うと思いますのでぜひぜひ。「お前、歌詞の意味わかってるんちゃうん!」的なやつから「あ、全然わかってないな……」的なものまで揃っております。

上のプレイリストがあれば紹介なんて要らねーじゃん!な感じもあるのですが、以下にYouTube動画も貼ってゆきますね。一部動画が見つからない曲もあったので、あるものだけ……。


永吉くんがマック・デマルコ大好きボーイなのは単に作者がドッパまっているからなのですが、「デマルコちゃん好きな男子高校生!」をイメージしていたら永吉のキャラクター像が固まってきた、という側面もあったりします。"My Old Man" は作中でもちょっとした意味(?)を持ちますが、そんなことよりこのライブ動画死ぬほどかわいくないですか!? ちなみに、永吉くんが着ているレタスのテーシャツはコレ↓です。イラスト(嬉しい!!!!!!!!!)もいただいたのでまた改めてご紹介をしなければ……!

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憲伸がどん引きするやつです。僕は若かりし日のパーティーで、自己紹介タイムの際にこの曲を「これが俺です!」などと言いながらかけたことがあります(過剰)。今も変わらないんですが、俺は十代の頃からそういう奴でした。しかしこの曲調にこの歌詞、マジで奇跡だと思うんすよ……。


オリジナル版は見つからなかったので、「あ、あの曲ね」とわかっていただければという意味でどなたかのカバーを。これ、野外パーティーでは毎回かけてました。俺のキャラクターはどういうわけかみんな『魔女の宅急便』が好きですが、今回は最低の使い方をしました!まじで怒られそう。


この曲もいちおう作中で軽めに意味を持たせました(?)。久石譲からビーチボーイズに繋ぐとか、永吉はちょっと頭おかしいですよね。歌詞にはカリフォルニアも登場しています。


運動部員を踊らせるのは僕の性癖なのかもしれませんが、できるだけダサいゲイ・ポップがいいなあと考えていたところこの曲が浮かびました。「え、何でそこ選んだ?」的な。しかしハカの要素を取り入れたゲイっぽい振り付けってどんな感じですかねー。とりあえず永吉はセンターでノリノリだったはずですが!


永吉の部屋で流れていた1曲です。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のサントラを聴きながらダラダラしてるDKどもって最高だなーと。永吉はたぶんスターロードの物真似をしつつ踊ってたんだと思います。そうであって欲しいです。


憲伸のプレイリストより。作中で流れてたのは "carnival mix" の方なんですけど、オリジナルの方しか見つからなかった……!「魔法をかけたよ / さっききみに」なんてそんな都合のいい話があるかよって話なんですが、俺の小説だとあるんですよね。必ずと言っていいほどあります。ない方が不自然。


同じく憲伸のプレイリストより。「僕らが生まれる前に流行ったとても古い曲」と書いたとき、「ウッ」となりました。90年代感がすごいし気恥ずかしいですけどいい曲ですよねー。彼女たちはラーズの"There She Goes"もカバーしてます。


ビーチのラジオで流れている曲。単純に「めっちゃ流れてそう!」てことで選びました。個人的にはデビュー直後の作品群が結構好きだったりします。

YouTubeにはなかったんですけど、作品のタイトルにもなっているのでSpotifyから引っ張りました。僕は初めてコレを聴いたときにもうタイトルでやられちゃってサビで更にやられちゃって……。"サマーヌード" はのちに山Pがアレなカバーをしましたが、こっちはアイドルネッサンスがやってましたね。


"フレンド繋がり" で登場する曲です。たぶん憲伸もちょっと頭おかしいんですよね(いい意味で)。


憲伸と永吉が共通して好きなアレックスくん。なお、憲伸も永吉ももともと音楽好きという設定ですが、おそらくは秀杜くんの助言のおかげで楽しい音楽ライフを送れている感じなのだと思います。秀杜くんの従兄弟(『晴れでも雨でも』に登場します)は映画オタですが、秀杜くんは音楽オタ寄りです。僕はアレックスくんの十代のファンたちの盛り上がりを眺めるのが好き、という歪んだファンです。


ティファニーで朝食を』の劇中でオードリー・ヘプバーンが歌っているあまりにも有名な曲、をキッド・コアラがいわゆる「二枚使い」で幻想的なムードに仕立てたものです。作中ではあまりにもしれっと流されてますけど、"We're after that same rainbow's end" ってアレだなー、"My Huckleberry friend" て表現はすごくいいなー、憲伸ってアホだなー、などと色々思ったり。もちろんこの"Huckleberry"っていうのはトム・ソーヤーに対するハックルベリー・フィンです。


Spotifyか何かで適当に選んだ【Fireworks】というプレイリストに入っていた一曲。僕はこのアルバムが大好きでライブも何回か行きました。いつだったか登戸の川縁でBBQ中のニーチャンらがこの曲を流して踊ってるのを見て「おめーらさいこうだな」と思ったのを覚えてます。真っ昼間だったけど……。


ケイティ・ペリーといえば僕は俄然 "Teenage Dream" が好きなんですが、ドリームワークスの『マダガスカル3』の劇中で使われてる感じがもう最高of最高という感じだったので、それ以降これもかなり熱いです。ともあれ単純に花火やってるときにコレが流れてたら楽しそうですよね。

 

★フィッシュ・イン・ザ・シー

フィッシュ・イン・ザ・シー

フィッシュ・イン・ザ・シー

 

そして『フィッシュ・イン・ザ・シー』のプレイリストもいちおう作ってみました。こちらについては音楽はさほど重要でない作品なのでサラーッといきますが、

①【ビッグフィッシュ】のBGM ② イギリスのラッパーのヒット曲 ③ ビヨンセを聴かない史丸くんが聴くソランジュ ④マコトくんのDJ ⑤【ビッグフィッシュ】のBGM2 ⑥⑦⑧ お散歩中のアレ⑨ 鯨井の部屋のレコード

と並べてます。カジノ・バーサス・ジャパンが出てくる小説ってたぶん世界に数本しかないと思うんですけど(いや、わかんないけど)"Aquarium" が好きなので出しました。曲名は作中で出してないのばっかりですが、こんなイメージでしたーということで。BoCは別の曲が良かったんですが、Spotifyにはなかった……。

以下、2曲だけコメントを。

GREAT3って少年時代には「演奏はかっこいいけど気持ち悪いなー」て感じの存在だったんですが、この何年かで良さがめっちゃわかるようになりました。このアルバムもこのアルバムも最高じゃないか……!と。歌詞がいいんですよ。でもたぶん、それはせいぜい20代前半〜半ばぐらいで知ってなきゃいけない感覚だったんだろなーと思います。20代前半の人には是非『Richmondo High』〜『ROMANCE』のあたりを聴いてみて欲しいです。


作中ではモンクのバージョンを登場させましたが(未発表作『Run,Jump and Throw.』のキャラクターがモンク大好き人間で、その流れで出てきちゃった感じなのです)、もともとはちゃんと歌詞があります。"youth will pass away" から "as life goes on without me" へ続くパートは鯨井的には色々と思うところがあったんじゃないでしょうか(他人事)!

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ということで、そんな感じでございました。
小説単体でも楽しめるかと思うのですが、興味のある方はぜひぜひ併せてどうぞ!
次回は、頂戴したイラスト(ありがとうございます!)をご紹介するエントリ(ヤッター!)を立てたいなーと思っております。

それでは!!