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好きな作家など(小説編)

雑記

異邦の騎士 改訂完全版

異邦の騎士 改訂完全版

小学生の頃はSFとミステリの二本柱という感じで読んでいたんですが、国内ミステリでは新本格派とされていた人たちが好きでした。宮部みゆき綾辻行人北村薫、そのまま京極夏彦なんかにもという。で、そのラインナップの中では先達というポジションにいた島田荘司笠井潔が特に好きだったなーと思います。
中でも夢中になったのが御手洗潔シリーズ。ホームズ(=御手洗)&ワトソン(=石岡)形式ですが、今でいうと完全にブロマンスですよねー。腐女子の格好の餌食だったのだろうなと思いますが、当時はそんな目線もなく。何事にも異様に精通した変人で(ジャズの演奏まで天才レベルという)、女性嫌いで取っつきにくく、しかし人間臭さとある種の孤独を感じさせる御手洗というキャラクターに、幼心にハマりました。ミステリのトリックもブットんでて凄かったです。
物凄く有名な話ですが、綾辻行人館シリーズの主人公、島田潔は島田荘司御手洗潔がその名前の由来なんですよね。俺は高校球児から似たノリで名前をもらってることが多いので何も言えませんが、随分とアレです。

蒲生邸事件 (文春文庫)

蒲生邸事件 (文春文庫)

そしてその時期、宮部みゆきも相当に好きでした。人物の描写に味があるのがいちばんの魅力だなーと思ってましたが、振り返ってみると好きなキャラクターは少年ばかりだったので、これは宮部のショタコンっぷりに共感してたということでしょう。後に志村貴子がカバーイラストで起用されて「ソウダヨネー」と思いました。女性の理想が詰まった少年がどうたらこうたら、対して重松清が描く少年は等身大でどうたらこうたらと言っていたら、知人に「オナニーするのが重松の少年、しないのが宮部の少年」とバッサリ一言で切り捨てられて噴きました。
好きなのはほぼ少年が魅力的な作品ですが、パーフェクトブルーは球児絡みのネタでしたね。球児ネタのミステリっていっぱいあるんですよ。犬が語る小説でしたが、ディーン・R・クーンツ『ウォッチャーズ』も天才犬の登場するミステリで、犬好きのミス好きにはオススメです。ところで有川浩はちょっと宮部に似たチャーミングなキャラが多いですよね。本人はオッサン好きみたいですが、少年も可愛いっす。池上永一の少年も可愛いっすよねえ。石田衣良とか道尾秀介とかは全然可愛くないです(そういうとこしか見てない)。

死神の精度 (文春文庫)

死神の精度 (文春文庫)

ミステリも(というより小説そのものを?)めっきり読まなくなりましたが、この人のはずっと読み続けてます。必ず買っちゃう系のひとり。貴志祐介も何故かずっと買っちゃっていて、なんとなーく買い続けてる作家は多いかもですが、伊坂幸太郎は読みたくて買ってる感がすごくありますねー。
村上春樹っぽいとさんざん言われたデビュー作から全部読んでますが(藤原伊織のデビュー作や薄井ゆうじなんかの方が春樹っぽかったよなーと思います。でも、いずれにせよそれは記号的なとこですよね。しかし保坂和志は顔が似てます)、どこかすっとぼけたキャラクターが登場する話が好きです。僕の小説に犬のような男、がやたらと登場するのは、僕が極度の犬好きというのと、あとはこの人の影響な気がします。自覚はないんですが、文体も影響受けてたりするのかな。

スプートニクの恋人

スプートニクの恋人

で、春樹の名前が出たので春樹ですが、やはり小学生の頃からずっと読み続けている作家です。もう自分の中では別格で、誰が何を言おうが村上春樹は特別です。長編ではスプートニクの恋人海辺のカフカが好きで、これは俺のための物語や…!とのめり込みましたが、おそらくそれは読んだ時期的な問題ですね。そうでなければ『世界の終り〜』『ねじまき鳥〜』だったのかなあ。しかし『夜のくもざる』みたいなノリも好きですし、東京奇譚集など好きな短編集も多いです。河合隼雄との絡みもすごく好きでした。
小学生でレイモンド・カーヴァーなんかを読むようになったのも春樹が翻訳してたから、というだけでしたが、そっから海外文学にもちょっとだけ目が向くようになりましたねー。新本格派のひとのお陰でアガサだのカーだのエラリイだの(十角館風)を手にとり、萩尾・竹宮なんかのお陰でブラッドベリハインラインを手にとったのと同じ感じです。柴田元幸村上春樹経由で知り、そこからポール・オースターなんかを知り、とかそういう。その後も春樹翻訳モノは買い続けてしまってます。
小学生の頃というとあとは児童文学が好きで、C・S・ルイスナルニア好きでした)だのアーサー・ランサムだのケストナーだのエンデだの読みましたが、いちばん好きだったのはリンドグレーンでした。『やかまし村の子どもたち』ハルストレムが映画化してますけど、もうたまらんですよ。
なんか脱線しましたが、大学入っての夏、フラフラと1ヶ月もギリシャ周りを放浪しちゃったのは春樹のせいです。エーゲ海に非難したんです。

愛の渇き (新潮文庫)

愛の渇き (新潮文庫)

こうして振り返ってみると俺は自覚する前から同性愛的なモノに惹かれ続けてたんですが、三島由紀夫で最も好きなのがコレです。語るとすげえ長くなるんでやめときますが、悦子の内面描写も三郎の描写も(色んな意味で)たまんないです…。そしてラストシーンにある種のカタルシスを覚えちゃうんすよねー。関係ないですが、僕の好きな作家やミュージシャンには自死に至った人がすげー多いです。
僕は軽い読み物の方を好むクチなので文学らしい文学ってあまり読んでないんですが、遠藤周作中上健次なんかは割と読みました。つーかペース落さないと書けねえ。落とします。

少年愛の美学―稲垣足穂コレクション〈5〉 (ちくま文庫)

少年愛の美学―稲垣足穂コレクション〈5〉 (ちくま文庫)

足穂パイセンは心から尊敬してます。俺のバイブルです。もちろん一千一秒物語も大好きです。稲垣足穂のコスモロジーは溺愛してまして、宮沢賢治ますむらひろしのラインにも繋がるし、あ、亡くなってしまいましたが『クシー君』鴨沢祐仁もそうですよね。中野シズカ市川春子だってそうじゃないか、みたいにどんどん広がります。個人的に長野まゆみには繋がらないんすけど…(ただの好み)。

盤上の夜 (創元日本SF叢書)

盤上の夜 (創元日本SF叢書)

と、小学生の頃から振り返ろうとしたもののなんかムリそうだなと思ったので、近年キュンときたやつを。これはもう文章力もさることながら、扱っている題材、発想、すべてが好みでした。人文系のネタを使った小説も好きだしなあ。『清められた卓』は大興奮しましたし、千年の虚空』はテーマが好み過ぎてやばかったです。ああいうの読ませときゃ僕は大人しくなります。あとは若者が犬死にするやつ(語弊があります)。

機龍警察

機龍警察

パトレイバーじゃん、と思いながら読んでたものの、続刊以降から俄然面白くなってしまいハマりました。BL、GL、あらゆるところに萌えがあります(っていう読み方でいいんでしょうか)。やっぱりバックグラウンドって大事ですねえ。

夏休みの拡大図

夏休みの拡大図

あとはティーンの青春モノ、夏が舞台のジュヴナイルは作者を知ってようが知るまいが手を出してしまいますね。好きな作家があまりいない分、そういう方向に走りがちです。俺の本棚、見られたくないです(「少年」とか「夏」とかばっかだから)。近年ではコレが面白かったです。87年生まれ。
スポーツモノ(というか部活モノ)もつい読んじゃいますが、野球モノでは早見和真『ひゃくはち』は面白かったですねー。映画はアレですけど。早見和真はザ・男子という感じの作風で、ノンケ男子の情けなさが上手く描けてます。俺はパーソナリティが男のザ・ゲイ(ないしショタ)という作風でリアルとファンタジーを綯い交ぜにしてゆきたい所存です。

と、最初ダラダラ語った分、すぐに力尽きました。海外ミステリやSFで狂おしいぐらい好きだったモノや、なんか色々ありそうな気がするんですけどねー。中南米モノ(マジックリアリズム発祥の地?)も結構好きだったりします。が、今日はこの辺で終わります!こんなんで読者増えるか?(増えなーい!)