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キャラクターの作り方について

KDP 雑記

更新のネタは自分で探さないと……ということで、今日は僕のキャラクターの作り方をまとめてみることにしました(唐突)。

僕の小説の書き方はざっくりいうと

①ざっくりとプロットを作る
②ラフを書く(表現にはまったくこだわらず、最後まで書き通すかたち)
③推敲を延々と繰り返す

という流れなんですが、②の途中で登場キャラクターのイラストを描くことにしています。表に出すでもなく、ただ単に自分の中でのイメージを固める作業のひとつです。
*お遊び短編の場合はこれをやらず、俳優や友達なんかのイメージをまんま当て込んでしまったりもします。『立ち止まる猫』のツカサくんはこの頃の石田法嗣くんのイメージで書きました)

で、イラストを描いたら、「あー、こんな顔してやがったか」と思いつつ、そのイメージに従ってもろもろ詰めてゆきます。家族構成、好きな音楽、趣味、特技、好きな異性のタイプ(俺のおはなしの場合、あるいは同性のタイプというケースも多々ありますが)、ちょっとした過去のエピソードなど、バックグラウンドを妄想。想像ではなく、妄想!

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*上から拙作『フェイクファー』『サンキュー・マイフレンド』『セカンドサーブ』のイメージイラスト。これは文学フリマでオマケのペーパーとして配ったものの一部ですが、ここに書かれているプロフィールよりも細かくあれこれ設定してます。

プロフィールの内容は作中でまったく触れられないものがほとんどなんですが、こういう奴なんだからこう言うんじゃない?とか、口調はもっとこうじゃねえの?とか、ぼんやりとですが活きてくるんすよー。
ちなみに僕は特に家族構成(どういう家庭で育ったか)と、好きな音楽を重視してます。好きな音楽なんてホントにどうでもいいと思うんすけど、こういう音楽を聴いてるタイプならこう!という偏見が僕にはあるようで、キャラ造形にすごく役立ちます

と、イメージイラストは対外的にはまったく意味がなかったんですが、今回過去作の『フェイクファー』を電書化するにあたり「表紙はキャラ絵でいこう!」となったため、イラストの感じを残しつつ表紙を作りました。今更こんなことで活かせるとは。

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*ラフですが、こんな表紙になりました。ほぼこのままいっちゃおうと思いつつ、スペルミスがあったので直さないと……。初期のマジで拙い作品ですが、追ってリリースいたします。

で、とことんキャラクター像を突き詰めてみたのが、『ナイン・ストーリーズ -球児九人夏物語-』でした。コレに限ってはほとんど漫画的というぐらいにキャラを立たせよう!という思いで細かく作りましたねえ。誰と誰が同じクラスで、出身中学はどこで、好きな映画やら漫画やら音楽やらファッションブランドやら球団やら。あと女性(男性)経験までも。

源太と一緒に買いものにいったときに裕也が買ったシャツはスコッチ&ソーダのもの。源太の部屋にあったキャップはシュプリームのボックスロゴのやつで、宗匡にもらったもので……とか。
作中で琢磨くんが口笛で吹いていたのはボブ・マーリーの"Three Little Birds"(英語はニガテだけど"Don't worry about a thing, 'Cause every little thing gonna be all right."ぐらいはわかるという設定)、特に好きな曲はスピナビルの"ライオンの子"、保くんはサリンジャーを原著で読んでいる、マネージャーのあかりちゃんと宗匡くんはともにザ・スミス好きである(明るく見えても根に暗さを持っているタイプ)、……など、本当に無駄なことまで考えてます

もちろん『ナイン~』もラフの時点でイメージイラストを描いたんですが、初めてイラストを発注するというかたちになったので、その際にも役に立ちました。

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僕のイメージイラストはこんなで、それが村田ポコさんの手によって素晴らしいものに生まれ変わった!という感じです。発注の際には本文ラフとともに、身長・体重・身体的な特徴などをまとめたファイルをお渡ししたんですが、このイメージラフも添えました。

かなり僕のイメージを汲んでくださったと思うんですが、惚れ惚れするようなかたちでキャラクターが生まれ変わって感動的でしたねえ。
2番キャッチャーの涼平が一番大きく生まれ変わったキャラでしょうか。ラフを見た瞬間、「ああっ、涼平はコレだ!」とテンションMAXになったのを覚えております。

と、ちょっと脱線しちゃいましたが、キャラクターづくりの上で自分の中での絵面を固めるのはやはり大事なのだと改めて実感しました。ラフをいただいたことでイメージが更に固まって、本文をイラストに合わせて変えた部分も少なからずあったりして。

脱線ついでに、イラストを発注するなど他の方を巻き込んでしまうと、滅多なことはできない!このイラストに恥じない本文にしないと!と、自分を追い込める感じはかなりあったなー、と思います。いつもなら「ま、こんぐらいでいいか」となる甘さを最後まで封じられたのはそういう事情が大きかったので。なので、そういう追い込み方もときにはアリかもしれません。や、これは手を抜きがちな僕だからこそのハナシかもわかんないですが。でも、イラスト貰えるのは本当に嬉しいッスよ…!あれ、何のエントリだったんだっけ。