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『キングスマン』『陽気なギャングは三つ数えろ』など

雑記

こんばんは!

いやー、今週はもうほぼほぼ風邪で死んでました。と、一週間が終わった感にグッタリしつつ、すぐに寝る気にもなれないので、久々に本や映画などの紹介をしようかなーと思います。あくまでもサラッと。

今年の映画は『マッドマックス』(上品な映画)が個人的なベストってことで終わるかなーと思ってたんですが、華麗に上回ってくれたのがこの『キングスマン』(下品な映画)でした。男版『マイ・フェア・レディ』なんて言われてたりもしますが(実際、作中でも言及があり、その場面にもおかしみがあって最高です!)、今作のハリー&エグジーの関係性は師弟関係であり疑似親子であり、故に腐った見方(ハリエグ? エグハリ?)もできるように作られてまして、他にも色んなカップリングが楽しめる、そういう一本になっております。酷い紹介の仕方だな……。

イギリス映画らしいイギリス映画ということで、『リトル・ダンサー』『シーズンチケット』のようなワーキング・クラスの少年(青年)の成長物語としても楽しめます。先日、NMEが"100 Best Songs Of The 1990s"という記事を公開していましたが、1位がPulpの"Common People"で「あー、そこなんだあ……!」と感心したんですよ。"‘Common People’ was almost serious in its study of the class divide. Based on a true story, it broke free of the specific and became an anthem for the lot of us." というコメントが添えられていまして、イギリスだなあと。

僕は『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』大好き!なティーンでしたが、時を経て『X-MEN』やら『キングスマン』やら、監督として戻ってきてくれたマシュー・ヴォーン最高!な気分です。ともあれ。

あ、音楽の使い方もいいっすね。『キック・アス』と何ら変わらないですけども。

上映を逃してレンタルしたんですけども、めちゃめちゃ面白かったです。"Are you paying attention?"に始まって、ハッタリを効かせたシークエンスでグイグイ引っ張る。巧緻な構造で場面転換もたいへん美しく、また同性愛要素の見せ方も非常に有機的で、学生時代のフィードバックなんかはその筋の方(僕のことです)にはたまらんもんがあることでしょう。もうちょっと美少年を使ってくれたらなお良かったですが!

色んな種類のいい男揃いという感じもしましたねー。アレン・リーチって俳優は知らなかったんですけど、ちょっとショーン・アスティンっぽい感じ。

……と、いきなり本ではなく映画の紹介ですみません。とりあえず『キングスマン』は必見っすよ!なお、他に同性愛要素を勝手に絡めると楽しいなーと思ったのは、映画館だと『インサイド・ヘッド』(同性愛というよりジェンダー?)で、レンタルだと『ラン・オールナイト』(既視感のかたまりなリーアム・ニーソン映画)でした。

職業としての小説家 (Switch library)

職業としての小説家 (Switch library)

 

これはめちゃめちゃ面白かったです。「小説を書くのは難しくない、優れた小説をひとつ書くことも人によってはそう難しくない。でも、小説を書き続けることはとても難しい」的な文章が割と序盤に登場しますが、そうなんだろうなあ……、という感じ。

他にも「楽しく書けないのなら、小説を書く意味なんてない」というのもいたく共感。「オリジナルであること」の定義も面白かった。確かにそれは時間が証明するし、また時間を経てひとつの参照点となるんですよねー。個人的に最も読んで良かったなーと思うのは、長編小説の書き方についての章でした。

波の手紙が響くとき (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

波の手紙が響くとき (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

 

日本のSF、またラノベなどの話題作をちょろちょろと読んでみたんですけど、コレがいちばん個人的な好みにハマりました。あー、音響蘊蓄ミステリね!みたいな感じで読んでたんですけど、3話目でいきなりぶっ飛びつつ「あ、これはディープなBLやん」となり、4話目はいっそ『リング』めいてる感じすらありましたけど、ロマンチックで素敵でした。

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

 
ゲームウォーズ(下) (SB文庫)

ゲームウォーズ(下) (SB文庫)

 

『グリードアイランド(H×Hの)』とか、『サマーウォーズ』のOZみたいな、といえば多くの人に伝わりそうなのでそう書いちゃいます。最近こういうの多くないすか?と思いつつ読んだんですけど、ここまでオタ的な引用が鏤められてるのはちょっとすごい。ゲームネタについては全然わかりませんでしたが、映画や音楽ネタも多い感じ(ただし80'sが中心でネタがかなり古いですけど)。

とりあえずコレを読んだ人の興味の焦点としては、映画化であのシーンやらこのシーンやらをどう処理するの?というところに自然と落ち着きますよねー。というぐらい著作権的に大丈夫か!なやらかしっぷりで、それもまた結構大事なシーンだったりもするので、まあ、楽しみです。

個人的にはダイトウ&ショウトウのアバターが可愛いといいなあ、とそればっかり考えています。面白かったです。

明日と明日 (ハヤカワ文庫SF)

明日と明日 (ハヤカワ文庫SF)

 

これも引用が多かった。というか、とにかく固有名詞を連呼していて、固有名詞の使い方って難しいなーと常々思ってるんですけど、この作品についてはいっそ清々しかったです。こういう話も最近多過ぎ!と思うんですけど、ウジウジした感じが好きでした。これが処女作ってすごいですねえ。

映画化については、ダメーな感じになってもおかしくないお話だと思うので、どうくるのかやっぱり楽しみです。

購入したことを忘れてたんですけど、雁須磨子の書くGLはやっぱり間違いなく最高な感じだなーと喜ばしい気持ちに。昔は好きな作品とそうでない作品がはっきり分かれてたものですが、最近の雁須磨子作品はだいたい全部好きと言ってもいいような?

昔から、「もし俺が女に生まれていたら、俺はやっぱり女(同性)を選ぶはずだ」という思いがあるんですけど、その思いを強化されました。自分には同性愛の方が合ってるよなーと。『天使たちのシーン』でもちょろっと書きましたが、ミシェル・フーコーの言うところの「同性愛者の本質は単独者であること」ッスヨ!

雁須磨子ついでにこれも良かった!オロチくんは相当にアレなキャラクターだと思いますが、自分にも似たようなものを感じてしまうので、おそろしいです(自分が)。

陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)
 

前作を読んだのはもう遥か昔(なんと9年前だそうです、ワァ!)で、どういうストーリーだったか完全に忘れてたんですけど、すぐにキャラクターのことは思い出しました。僕はダントツで響野さんが好みですねー。モンくんの喋り方とか、割とこういう系譜なんじゃ?とも思ったり。いや、いちばんタイプなのはもちろん久遠くんですけど。

しかし「楽しい!」てなってるうちにパーッと読み終わっちゃうし、すごいなーホント。僕もこんぐらいテンポいい感じで小気味よく書いてみたいです。っても、話の筋よりもウジウジメソメソした内面描写がメインなところもあるので、なかなかそうもいかないですけども。(短編だったらいけなくもない、気が、する……?)

 

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ということで、思い立っておよそ半年振りにこのテのエントリを立ててみました。パッと思いつくものだけ紹介してみましたが、大して本、読んでないなーと。映画はそこそこ見てる気もするんだけど。音楽は……全然聴いてません。あ、(ピーター・フックのいない)ニュー・オーダーの新譜が出ましたね。前作は10年前だそうです、ワァ!隔世の感……は、こういうときに使う表現じゃないか。あとは死ぬだけだと痛感しますね!

Restless

Restless

 

最後に、映画『晴れでも雨でも』のエンドロールで流れる曲は"Raindrops Keep Fallin' On My Head"でオナシャス!的なことを以前書きましたが、オープニングクレジットのバックで流れる曲はやっぱりコレがいいなーという曲で、このエントリを締めたいと思います。

って、別に締まりませんね。

それでは!