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表紙にまつわるエトセトラ

KDPの皆さんが表紙に関するエントリを挙げてるのを見かけるので、僕も便乗。いや、こうでもしないと書くネタが特にないんすよねー。

えーと、僕はもともと紙の本を作ってたんですが、『ナイン・ストーリーズ』は紙にするにはボリュームが大き過ぎるなあ……という理由だけでKDPへの参加を決めました。逆に言うと、『ナイン〜』以外をKDPで売るつもりはそんなになく、5月に5冊のリリースをしたのは、

電子書籍の構造を把握するため
→僕は手打ちでファイルを編集しているので、色々試したかったのです。
②KDPの仕組みに慣れるため
→本番公開しないとiOS系で確認できないというのは、やはり致命的ですよね……。というかぶっちゃけあり得ない仕様だと思います。早急に本番アップ前に確認できる環境を提供すべきじゃないかなあ。
③価格帯によるDLの出方の差異を知るため
→『ナイン〜』の価格設定をどうするかの参考にしたいなーと。無料キャンペーンでどれぐらい出るものなのかも知りたかったです。

という理由だけでした。他作品の無料キャンペーンから『ナイン〜』に誘導できるかも?という目論見もあり。

なので、『ナイン〜』以外の表紙は手をかけずにサクッと作りましょうという気持ちで始めました。作品の内容に関係する1モチーフで、メインカラーだけ変えて、フォントも同一のモノと決めておけば、その後のリリースも同じ手法でやれますし、簡単に統一感も出せていいなーと(僕は統一感があると揃えたくなるタイプなので)。表紙に時間をかけるのはイヤだったため、それっぽく見えて手が抜ければいいよ!というヌルいスタンスでした。

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こんな感じで。この2つは割と気に入ってます。Belle & Sebastian方式です(聞こえがいい表現)。

が、『ナイン〜』をリリースしたところ、あまりにもDLの勢いが違うので(初めてガーッと宣伝をしたというのもあるにはあると思うんですが)、こんなに違うとなるとやっぱもうちょっと考えなきゃダメかも…という気持ちになりました。

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これはデザイン案をあれこれ作りました。2冊をくっつけると1つの絵になる、というかたちでイラストを打診していたため構図はほぼ決め打ちでしたが、せっかくの素晴らしいイラストなので色々練りましたねー。
最終的には背景もナシ、余計な色もナシでイラストをしっかり立たせよう!というところで落ち着きました。手抜きに見えないよう、細かいところで軽い遊び心が見えれば良いかな?と。いつもはPhotoshopで作りますが、コレはIllustratorで作成(絵をいただいていたので)。
なお、扉絵や選手名簿などのオマケページも作りましたが、それも完全にイラレです。楽譜はベクターデータで書き出せるMuse Scoreというスコア制作ソフトを見つけたので、それで書き出したものを取り込んで整形しました。

で、試しに『エンドロール』の表紙を、ちょい派手めのものにしてみたところ、やはりDL数が違ったので、あー、今後は(知ってしまった以上)もちっと手をかけないとなのか…というところで今、大いに悩んでおります。

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コレに関しては描いたというよりは、フォトショで加工しまくったという感じです。ファブリック画像を敷いて、その上に夜空の写真にシャープをかけまくり乗算で被せ、グラデをオーバーレイで乗せ、星やら流れ星やらをイラレで描画したものを配置して光彩やら何やらで馴染ませました。蛍イメージの光はブラシ×ぼかしです。レイヤー数も半端ないですし、クソ重いのでできるだけこういうのはやりたくないっす…。
最初はタイトルを手描きの文字にしていて、そっちの方がハマッたんですが、この時点ではまだ『ナイン〜』以外の表紙には統一性を微妙に残しておこうと思っていたため、他作品と同じフォントでいきました。今となっちゃ手描きにしとけば良かったなー、という感じです。

ということで、次回作以降をどうしよう?というところで悩んでます。自分のキャラ絵は表紙にするには耐えないという思いがありまして、できるだけ避けたかったんですが、藤丸心太くんに頼まれて表紙を描いた本が結構DLされたので、やっぱり拙くてもキャラクターイラストって強いんだなあ、と実感。が、人様に打診するにはよっぽどの思いがないとできないので、小さい作品ではなかなか難しいです。
「じゃ、ちょっと難があっても自分のイラストでいけよ、その方が数は出るよ、読んで貰える機会が増えた方がいいじゃん」「いやいや、でも表紙の線が歪んでると、お前は自分の本を見るたびに悶々とするよ!」みたいな感じのせめぎあいですねー、自分の中で。

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『さよなら、スピードスター』は水色バージョンもあったり。この方が作品の内容には合うんすけど、フツーの配色の方がわかりやすいんすよねー。と、自分でイラストを描くと余計なとこで悩みが増えます。いただいたイラストだったら、水色にするとかまずあり得ない選択だし……。ほんと、中身に専念したい!

右は『ナイン・ストーリーズ』のお遊び続編(軽いノリのものを作る予定です)の表紙です。レイアウトはママでいくと思いますが、やはり線と背景の配色で悩み中。ノートっぽい質感を加えようかな?とも考えたものの、何もない方がいいかもですね。
これはキャラのラフとしていただいていたデータをコラージュしてもいいですか?というかたちで流用の許可をいただきました。ラフなのでラフらしく見せる加工をしてますが、それでも美しい線ですよねえ。村田ポコさんの描かれるキャラクターの繊細な表情はもう、激ヤバです。涼平の表情ホントにかわいいなー。ひたすらに感謝っす……!

ということで、ネタがないが故のエントリらしく、あんまり参考になる内容じゃなかったっすね。しかし拙作では『ナイン〜』が最も価格が高く、ですが最も売れております。言わずもがなのことですが、表紙の力は本当にデカいですよ……!