新刊『Copy, Right?』リリースのお知らせ

お久しぶりです、晋太郎です!
新刊リリースのお知らせです!

Copy, Right?

Copy, Right?

 

「あのさ。太田に弟子入りってできる? ────俺、オタクになりたいと思ってて」

絵や小説などの創作を趣味とする、内向的な太田。
サッカー部のエースストライカーとして有名な人気者、殿馬
大学の同期でこそあれ、接点のなかった二人は
"ヌードデッサン会のモデルと描き手" として思わぬ邂逅を果たす。
《体育会系》への苦手意識が強い太田に対し、
《文化系》への妙な憧れをもって強引に近づいてくる殿馬
まるで異なる二人は互いへの理解を徐々に深めてゆくのだが、
それぞれに「今の自分」に至った大きなバックグラウンドがあって……?

"僕らは何かを模倣して、演じる以外のすべを持っていない。
生まれたその瞬間から模倣はスタートする。
それを繰り返す中で、僕らは自分というものを形作ってゆくのだ────"
影響を及ぼし合う二人──そのちょっぴり特殊な友情を描いた、ひと夏の物語。
およそ50000字の書き下ろし青春中編。

(約6000字のBL短編『Spil Milk』を併録) 

今作は、8月にリリースした『イン・ザ・ドッグハウス』と同時期に書いていた一本です。既にその当時99%書き上がっていたのですが、入院したり手術したり通院したり通院したり通院したりで、まーあ永らく放置することとなってしまいました……。

通院と本業の隙間には、ご依頼いただいていた原稿の方を進めてまして、どうにもまとまった時間が捻出できなかったわけなんですけども、先日そちらの納品が終わったため「おーし、ボチボチ自分の作品に戻ろう!」ということで、手始めにストックの中から本作を(ササッと推敲したうえで)リリースすることにした次第です。

さて、今作は "やさぐれおっさんモノ" である『ドッグハウス』を執筆する上で、自分の中でバランスを取るために書いていた、いわゆる "青春モノ" となります。こちらもプロットレスだったので、どういう話になるのか自分でもわかってなかったのですが、いつも通りのノリで書きつつも、今までとは違う何かをちょびっと入れ込みたいよなーという感覚があったことは覚えてます。主人公がナードな文化系というのも僕の作品的には割と珍しいので、ちょびっとオタク臭い言い回し(ナインの宮内くんほどではないですが)を意識して楽しく書いてました。

恋愛の要素が強い作品を立て続けに繰り出していたこともあって、単なる恋愛モノではない一本にしたい!という気持ちもあったかもしれません。結果、ちょっぴりヘンな話となりましたし、実に何てことのないお話でもあるのですが、個人的には彼らを愛おしく感じております。恋心と友情を同時に描いてるヤーツ、と考えるとまーあ全然いつも通りかもしれませんけども。

(なお、『ドッグハウス』との対比は特にない……つもりではあったものの、あちらを「性依存」の話と捉えると、ある意味では対照的な部分もあるんですかね?うーん、わからない!)

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ということで、例によってリリース直後がいちばん安く、後から価格を上げてゆくかたちを今回もとりますので、少しでも気になるという方はぜひぜひお早めにどうぞー!

ツイート、レビュー、マシマロ、イラストなどなどのリアクションもお待ちしております!といっても今回、外見描写はかなり控えめにしましたので、いつも以上にイラストは描きにくそうなんですけども、お好きに想像していただけたら嬉しいなーと……!

どうかどうか、よろしくお願いいたします!


Snail Mail - Pristine


Billy Joel- Don't Ask Me Why

最後に、今回は音楽をほぼ使わなかったので、このエントリで作中に登場する音楽もササッとご紹介しちゃいます。基くんがかける曲がスネイル・メールのコレで、辰仁くんが歌う曲の一例として挙げられているのがビリー・ジョエルのコレです。どちらも特に意味はありませんが、"Don't Ask Me Why" は俺も車の中でよく歌ってます。歌ってて楽しいんですよねー、コレ。