晋太郎作品に寄せられたイラストたち その23 + α

こんちは、3月ですね!ようやく冬の終わりが見えてきて嬉しいです。が、僕はというと体調をくずすわ忙しいわで、もー全然活動ができてません…。

次作はとある三兄弟を主人公にしたお話にしたいなーと思ってるんですけど、それも全然手をつけられてませんし、あっ、でもポロさんのオリジナルイラスト&設定を使ったお遊び短編のラフは書きました。やー、どうにもまとまった時間が作れないので、このまま短編をちょろちょろやった方がいいのかもなーという気もしております。

ということで、ともあれ!今夜もイラストをご紹介しまっす!

まずは村田ポコさんのオフィシャルなケンケン(犬伏健太)くんです!「gifアニメはいいものだよ」というお話の流れで作ってくださったんですが、このムードたまらんですねー。誰を思ってるんだい、ケンケン……。なお指の動きから察するに、BPM64ぐらいのテンポの曲を聴いている可能性があります。うっかり計測しました。

こちらはポコさんの公式マサゲンバレンタイン絵!この絵はこっから日が昇るのか日が沈むのか、いずれにせよ妄想が膨らむ1枚です。マサゲンのチョコレートはやっぱりほろ苦いんですけど、"Sweet Bitter"というフレーズは宗匡くんの好きな曲"Sweet Bitter Candy"的にもピッタリなのでした。ありがとうございます!

そして2/14は"ふんどしの日"でもあるそうで、ポロさんはモン(猿川建)くんの褌イラストを描いてくださいましたー。ポロさん(女性)が雄々しい褌絵っていうのも、どうしてこうなった感があって最高ですね!

2/22は猫の日だそうで、ネコの日ということで、バリネコノンケこと源太のイラストをいただきました。とりあえずかわいいし、中途半端に脱げてるパンツを脱がしたいです(マジで)。

『タイトロープ・ダンシング』より、寛次さんと士朗くん。雰囲気があって、個人的に相当!お気に入りな1枚です。こういうイラストをいただけたんだから、やっぱり書いて良かったなあ、と思えました。ホントに嬉しかったです!

これもかなりお気に入り。士朗くんは僕のハナシとしては珍しく、感情をわかりやすく出さないタイプのキャラクターで、書くのがちょっと難しかったんですけど、「あー、こういう表情してそう!」と嬉しい気持ちに。あとめっちゃかわいいです。

タイトロープのイラストをどわっといただきました。最後の1枚は晴れ雨とのクロスオーバーですね!しかしモンと士朗(モンシロー)はどういう友人関係だったんですかね。ケンケンと士朗(ケンシロー)は静かに熱い友情を交わしそうな気も。

『タイニー・リトル・ミラクルズ』より、成道&ヨーさん。とりあえず成道のサイズ感が成道過ぎてさいこうです!この二人については作者的にだいぶ思い入れができましたねー。短編なのに。

壱成って元々は俺の好みの範疇外にいたんですが、最近の俺だともうフツーに好きですね。ていうか甘いもの好きな男はかわいいんすよ……。

もはや安定のポロさんマサゲンです。こんなにマサゲンをずっと思い続けてくれてる人が他にいるでしょーか?という気分で、ポロさんのマサゲンを見るたびに「いつかマサゲンを越える二人を書きたいなー」とも「マサゲンをずっと大事にしたいなー」とも思いますねー。ありがとうございます。

2/2は捕手の日なんすねー、知らなかった!高校野球において正捕手の背番号は概ね「2」なので、そういうことなんだと思います。この二人はお気に入りの二人なんですけど、この篤史はフツーにイケメンでかわいいっすね、ヤバイ!

モンなのにかわいい!本領発揮感あります。

僕のハナシではとにかく報われない……いや、扱いの雑な女子陣の中ではかなり報われている咲良ちゃんです。桃と桜だからやっぱピンクですよね……!

欲しさ!やー、本当にありがとうございます😢

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ということで、イラストご紹介その23(!)でした。めっちゃエネルギーいただきました、ありがとうございます!!

しばらくバタバタが続きそうなんですが、時間を見つけて新作など取り組みたいと思いマッスルマッスル!ハッスルハッスル!マッスルマッスル!!ハッスルハッスル!!

晴れでも雨でも -Shiny Side-

晴れでも雨でも -Shiny Side-

 
ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side A ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side A ナイン・ストーリーズ

 
タイトロープ・ダンシング

タイトロープ・ダンシング

 
タイニー・リトル・ミラクルズ

タイニー・リトル・ミラクルズ

 

晋太郎作品に寄せられたイラストたち その22 + α

こんばんは!『タイトロープ・ダンシング』のリリース後、ほぼ何も書いていない晋太郎です。フラフラと遊んだり、本を読んだりしてますけど、そのうち色んなもんがまとまってくるんじゃないかなーと思っております。ほんとかな!

ご感想ツイート&メール、ブログやTumblrなどでのご紹介&ご感想、Amazonレビューなどなど、たくさんいただいて感謝感謝です。反応が何よりの励みになります……!

こちらこそよろしくお願いします!!

ということで、今夜も頂戴したイラストをご紹介させてくださいー!

★タイトロープ・ダンシング

タイトロープ・ダンシング

タイトロープ・ダンシング

 

まずはばんじゃくさんのイラストから。これをいただいたとき、当たり前のことを思っちゃったんですけど、絵が上手い……!!改めて言うことでもないのは承知で、やっぱりすごいですねえ。

狼〜犬系の青年で、バイク乗りという藤重の雰囲気が良く出ていて嬉しいです。お気に入りの数を見ると、やっぱり寛次の方がゲイ人気は高いのかな? 酔っぱらい寛次、雰囲気があってめちゃめちゃお気に入りです。作中のワンシーンがこうやって再現されるのは、かなり嬉しい……!もはや挿絵っす!

お次はポロさん!『士朗くんと雪』は最高過ぎてちょっともうことばにしがたいですねえ……。(藤重)士朗くんはまっしろで、少なくとも寛次から見ると白いのです。

ポロさんといえばかわいらしいタッチの少年〜青年絵のイメージ(実はかわいい女子も描けるのですが)だったりしますけど、この寛次はちょっとゲイ好み寄りというか、それでいてポロさんの感じもあって面白いですねえ。

エプロンをつけて並ぶ男二人、というところにはフェティッシュを詰めましたので、こうして絵で拝めるのは本懐です…!

寛次は愛され系主人公で、「この贅沢者が……!」てところがありますよね。藤重くんはファザコンのケがあって、最初はそういう台詞もちょっとあったんですけど、削りました。

藤重くんのバイクはドラッグスター400です。『晴れでも雨でも』を未読の方は、このバイクの前持ち主はやたら出しゃばってるけど何なの?と感じたことでしょう。『タイトロープ〜』は他作品との繋がりが幾つかありますが、そのひとつでした。

バイクにもたれる藤重、イケメてますね……!

 

ありがとうございます!今回は寛次の一人称で書いたので、藤重くん側から見るとどうだったのか?というのが一切描かれていないんですけど、その辺を色々想像していただけるとたいへん嬉しいです!

こちらは黒森カンチさんより。頂いたイラストの中でいちばんスマートな寛次ですね、そしていちばんBLな雰囲気があるかもしれません。今回はBLだーーー!と思って書いたので、ニヤニヤしてしまいました。どうもありがとうございます!

僕が書いた藤重くんも、ついでにあげときますね!

★晴れでも雨でも

晴れでも雨でも -Shiny Side-

晴れでも雨でも -Shiny Side-

 

ポロさんグッズがいっぱい!こういうのホント嬉しいですねえ。曲、イラスト、漫画、小説……色々いただきましたが、グッズとかちょっと想像もしなかったとこで。どんな二次創作でも最高に嬉しいです!

やっぱりモンは人気ですねえ、すごいお気に入り数!

そしてこのチュンはかなり最高やなーと思いました。いい!やっぱりチュンを主役にした何かをどこかで書きたい……!

★タイニー・リトル・ミラクルズ

タイニー・リトル・ミラクルズ

タイニー・リトル・ミラクルズ

 

黒森カンチさんの成道!既に僕のツイートにありますけど、かなり僕好みな成道です。黒森さんの絵は、不思議な味、独特の愛らしさがありますよねえ。

そしてそれを眺めるヨーさんはこんな穏やかなツラしちゃってるんすね。ちくしょう、しあわせなんだな!ちくしょう!

ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side A ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side A ナイン・ストーリーズ

 

やー、やっぱ安定のポロさんナインですねえ。もう間違いなくかわいい。マサゲンもなんですけど、孝介のかわいさにちょっとガツーンとやられた感あります。大型犬男子ってかわいいんだなあ……。チビ専を掲げるのはもうやめようかと思います!

ポロさん、いつもありがとうございます!

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それでは、また!!

2015年を振り返る

ども!12月31日!2015年ももう終わりっすねえ。

今年はまず、某社からのナインの書籍化の話がどうなるかなーというのがあったんですけども、スタートしたばかりのレーベルがポシャッてしまったようで残念です。声をかけていただいたのは14年のことなので、15年に振り返るのも妙な感じなんですけどねー。やー、第2弾あたりのラインナップに含めて貰えてたらなあ……。でも、編集さんと色々お話できたのは面白かったっす。いわゆるライト文芸、キャラクター文芸ブームについて、業界的に突っ込んだところも聞けたり。

初夏頃にはアマゾンジャパンさんからの取材を受けました。書籍化が本決まりになるかどうかというタイミングのことで、何をどこまで話していいのかわからず予め編集さんに確認をとってから動いたんですけど、結果的には読者さんたちに期待をさせるだけになってしまい……スミマセン!!ライターさんが気さくな方で、楽しく雑談をさせていただいたなーという記憶だけが残ってます。

また、取材記事の公開に伴い、Amazonにて『KDP作家 晋太郎特集』という面出し企画を行っていただきました。KDP作家の特集は初の試みだったようで、大変光栄でした!せっかくピックアップしていただいたので、そのうち恩返しできるぐらいのモノが書けたらいいなーと、ぼんやり考えております。

ということで(?)、本日は2015年にリリースした作品をサラッと振り返ってみたいなーと思います。んで、あわよくば未読の方にはこの機会に是非とも読んでいただきたいなあと!以下、初稿が上がった順にご紹介しまっす!

晴れでも雨でも -Shiny Side-

晴れでも雨でも -Shiny Side-

 
晴れでも雨でも -Rainy Side-

晴れでも雨でも -Rainy Side-

 

2014年にリリースができなかったのは、この作品の作業をしていたからでした。初稿が上がったのは去年の夏の終わり〜秋口だったかな?ダーッと短期間で書き上げたものの、そこからがクソ長かったです。寝かせている時間もすごく長かったですし、推敲にもめっちゃ時間がかかりました……。

約50万字の超大作で、あちこちで言ってますが、身の丈に合わないことをしたがために苦労をした1本。結果、残念ながら「僕のベスト作です!」と言えるまでに作品のレベルを高めることはできませんでしたが、いい経験にはなったと思いますし、とても大事な作品になりました。

「これがいちばん好き!」と言って下さる方も中にはいるので、今後に繋げたいなあと思います。やー、2015年はこの作品を手放せた(という表現がまたアレですが)ことがいちばんでかい出来事っすね!ほんと、挑戦しましたし、血反吐が出るほど頑張ったとは思います。次はもっといいものを作ります!

純白スタートライン

純白スタートライン

 

初稿が上がった順でいうと、多分これが2番目。『ナイン・ストーリーズ』のマサゲン前日譚です。『晴れ雨』の息抜き感覚でダーッと書いて、ほぼ1年ぐらい寝かせてたのかな?

ゲイ少年の性の目覚めを描きました、という感じの1本で、本編と比べるとかなり硬い文体になっておりますが、マサゲン好きの方には響く内容なんじゃないかなーと。あと、ショタコンの方にたいへん受けました。もちっとちゃんと書きたかったな、とも思いつつ……。

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side A ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side A ナイン・ストーリーズ

 
ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side B ナイン・ストーリーズ

ナイン・ストーリース? -球児九人夏物語- side B ナイン・ストーリーズ

 
アフター・ナイン・ストーリーズ

アフター・ナイン・ストーリーズ

 

こちらが本編&後日談です。晋太郎作品を未読の方はまずこの辺からぜひぜひ!たいへん悔しいのですが、『ナイン・ストーリーズ』が未だに僕のベストです!

タイニー・リトル・ミラクルズ

タイニー・リトル・ミラクルズ

 

これは『晴れ雨』の推敲で完全に行き詰まり、「もう晴れ雨はお蔵入りにさせようかな……」ぐらいに追いつめられていたタイミング、昨年末から今年の頭にかけて、気分転換に書いた習作を集めた短編集。ダーッと書いて、寝かせもせずにリリースしました(なお、1本だけ2013年に一晩で書いた短編も含まれています)。勢い任せな、やけくそ感のある短編集ですねー。とにかく何か書いて、読者さんの反応が欲しかったというか。

故に完成度にバラつきもあるんですけど、表題作の『タイニー・リトル・ミラクルズ』は個人的にとてもお気に入りな1本となりました。このお話に対して色んな方からいただいた声がエネルギーとなって、『晴れ雨』の推敲に最着手できたような、そんな感じだったりもします。新規作品を「楽しく書く」という行為を挟んで、「あ、まだ書けるじゃん」と思えたのも大きかったなー。

ライク・ア・デイドリーム

ライク・ア・デイドリーム

 

こちらは『タイニー』の直後にそのままの勢いで、やはり数日で書いちゃったような習作短編を集めたもの。本来なら『タイニー』とコレを合わせて1冊で出すのが良かったんだろうなー、という感じの1本なのですが、表題作の『ライク・ア・デイドリーム』を書いたのが4月以降だったため、この本に収録されている作品についてはリリースまで寝かせている期間が結構ありました。なので、『タイニー』と比べると推敲も丁寧にやれてますし、完成度のバラつきも少ないです。自然体で楽しく書いて、焦ってリリースしなかった分それなりに体裁も整えられて……個人的には、習作集としては良いものができたんじゃないかなーと思ってます。

ということで、まず短編を読んでみたい!という方は、『ア・ピース・オブ・ケイク』ではなく、タイニーとライクの二本をどうぞ!『ア・ピース〜』は異色作が多いので。

タイトロープ・ダンシング

タイトロープ・ダンシング

 

そして今年最後のリリースは、先日発売したばかりのこの中編。9月末かな?に書き始めて、すぐラフは上がりました。寝かせる時間もそれなりにしっかりとり、推敲も含めて実質1ヶ月半ぐらいで完成にできたのかな、という感じの1本。昔の僕ならもっと長い時間寝かせて、推敲にももっと時間がかかったと思うので、スピードとしては良い感じでした。パッと手放す勇気、みたいなものって数をこなして身につけてゆくしかないと思いますし、今後もコンスタントにリリースできたらいいなあ。

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ということで、応援して下さったみなさん、今年も本当にありがとうございました!みなさんからいただいたご感想、イラスト、漫画、レビューなどなどのすべてがエネルギーになりました。来年も(マイペースにではありますが)楽しく頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします!

良いお年をーーー!!!

『タイトロープ・ダンシング』に登場する楽曲たち

こんにちはー!おかげさまで新刊『タイトロープ・ダンシング』、それなりにご好評をいただいております。ご感想、イラストなどなど、本当にありがとうございます!引き続き、みなさんからのリアクションをお待ちしておりますー!

さて、今回のお話はいちおうバンドマン小説でもあるので、作中でわんさか音楽が登場します。や、知らなくても全然読める感じにはしたんですけども。つーことで本日は、作中に登場する楽曲群をちょろりご紹介!なエントリです。

タイトロープ・ダンシング

タイトロープ・ダンシング

 


ダイニングバーで流れているのは、Jamie XXのアルバム。最初はDarksideが流れてるシーンにしたかったんですけど、カタカナでダークサイドと書くと何だかわかんねえというか「え、スターウォーズ?」みたいになるのでやめました。この辺は、単に寛次より下の世代のアーティストの曲がいいなーと思っただけで、特に深い意味はありません。

大橋さんがちょろっと口ずさむ曲。元ロック少女とのことですが、音楽雑誌とかガンガン買ってたクチかもなーと想像してます。Snoozer系かな……。これはストーリー上、いちおう意味を持ってます。


外岡が持ち出すのはRobert Johnson。でも知ってただけで、たぶん別に好んで聴いてはいないと思います。ってかフィクションの世界では割に名前が出てくる人ですよね。


ファールグラウンド(この名前は僕がやってたバンドの名前からとりました。恥ずかしさ!)は、この曲のカバーから始まったバンド、という設定です。オリジナルもたぶん、結構キャッチーな感じの曲をやってたんでしょうねー。Dinosaur Jr.のJ MascisというとJazz MasterとBig Muffだったりします。でもあれですね、ダイナソー好きなんて下手すると寛次の兄ちゃんよりちょっと上の世代かもわからんですね。


傑が校庭でシャウトする「ニュー・デイ・ライジング!」は、Hüsker Düの"New Day Rising"からきてます。大学時代の3人が学校スタジオとかでノリでやってそう。ちなみに修馬が口笛で吹いているU2の曲は"New Year's Day"っすねー。"Nothing changes on new year's day...…"ていう。

寛次の部屋でランダム再生でかかるのはBon Iver。このアーティストはストーリー中で結構重要な使い方をしました。説明を省いちゃいましたが、「良き冬」をフランス語で正しく表記すると"Bon Hiver"になります。ただ、フランス語の"h"は黙字になるので読みません。


何故か藤重くんのお気に入りとなるPavement。僕は彼等が大好きだったんですけど、「何で好きなのかよくわからんなー、でも聴いちゃう」という感じでした。歌詞もすごくおもろいです。このアルバムはキャッチーなので藤重くんはこっから聴いたのかなーと。


寛次パパが好きなナイアガラレコード(ナイアガラ・レーベル)。僕の親父がはっぴいえんどとか大瀧詠一が大好きないわゆる「ナイアガラー」で、僕もすごく好きでした。離婚をきっかけに大量のアナログ、全部僕のものになっちゃいました。


『ランガージュ』で流れてる曲。僕は中学生の頃、叔父にボサノヴァのコードを教わったんですけど、「魔法のコードだ!」とキャッキャしてたのを覚えております。Elizete Cardosoが歌ったこの曲がボサノヴァの始まりなのですが、作中ではJoão Gilbertoが歌ってます。サウダージっていいことばですよね……。


外岡と寛次の台詞より。寛次はあれですね、卒業写真の面影がそのままだった系なんでしょうね。「あの頃の生き方をあなたは忘れないで」って、外岡ーーー!!!


曲の使いどころがおかしかったなーと思いつつ、Coldplayはいかようにでも解釈できる感じの歌詞がいいので、まあ、ああいう使い方してもいいんじゃないかと(暴論)。何度かライブ見ましたけど、もう、めっちゃシンガロングしましたよ!!!

修馬は『Pinkerton』のティーシャツを着てたみたいですが(相当ダサい)、会話に出たのはブルーアルバムのこの曲。この歌詞、たまらんですよねえ。大好きっす。余談ですがボーカルのRivers Cuomoの奥さんは日本人で、その影響もあってBoAの"メリクリ"のカバーまで……。クリスマスシーズンなので聴いてみて下さい。コンビニデオチャノン〜デ〜♪ (↓)


修馬はCap'n Jazzのティーシャツも着てるし、きっといい奴だと思います。

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Cap'n Jazzはこんな感じで広がりを見せてくんですけど、僕はこの辺ドップリだったので全部持ってます。寛次も全部持ってるんじゃないかな!「もういいよ何でも買うよ!」みたいなファンはいっぱいいたと思います。


寛次はきっと"How does it feel?"からのパートを口笛で吹いちゃったんでしょう!この曲はほんっとコンディションによっては涙出ますね……。


寛次のチルなプレイリストにはCody Chesnutt、Album Leaf七尾旅人なんかが含まれているようです。この辺は"サーカスナイト"が流したくて、でもその前にも何か流れてないと……ぐらいの感じだったので、七尾さん以外には特に意味はございません。


実は『タイニー・リトル・ミラクルズ』の最後でヨーさんが吹いてる口笛もこの曲だったんですけど、まあ、曲名出してなかったし、まあ、いいですよね? この曲はもうめっちゃ大好きです。小学生の頃、初めて聴いたBeatlesのアルバムが『Abbey Road』で、つまり初めて聴いた曲は"Come Together"でした。オカンに「このベースラインを聴け!」的なことを言われて「えええ……?」て感じだったのを覚えています。

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と、そんな感じでございます。

アーティスト名、映画のタイトル、車の車種、ブランド名、そういう固有名詞を僕はポンポン出しちゃうんですけど、その辺って結構扱いが難しいですよねー。自分の守備範囲ならリアリティをもって使えるからアリかな?とも思いつつ、出し過ぎだろ!という気もやっぱりして。しかしまあ、深く考えずにそのときそのときの気分や作品のカラーに合わせて、程度を決めてやっていこうと思います。

ともあれ『タイトロープ・ダンシング』についてはそういうお話ですので、興味のある方は是非是非ちょろちょろ聴いてみてくださいね。それでは!!

新刊『タイトロープ・ダンシング』リリースのお知らせ

こんばんは!今夜は新作中編『タイトロープ・ダンシング』のご紹介エントリです。いやー、かなーり久々の中編っす。

タイトロープ・ダンシング

タイトロープ・ダンシング

 

 一時はそれなりの人気を博したインディーズ・バンド、《ファールグラウンド》。
そのバンドが遂に解散し、行き場と目標を失ってしまった三十男・榎城寛次。
曲作りの習慣は消えず、音楽への未練を残したまま書店でのバイトを続ける逼塞した日々の中、無口で無骨な大学生、藤重士朗との奇妙な交流が生まれる。
未来しかない十九歳と、「かつては未来と呼べたもの」の残骸を抱えた三十歳。
“Don’t trust over thirty”の衝動をギターで搔き鳴らしてきた、榎城のその行方は──?

過去と未来、失望と希望。そして、音楽とことば。
ちょっぴりビターでちょっぴり甘い、約88000字の書き下ろし中編。

 ……という感じのストーリーです。

晴れ雨のあとがきで「次作は原点に立ち戻って背伸びをしない話を!」的なことを書きましたが、まさにそういう気持ちで書いた中編です。気負わず自然体でやりましたので、派手さはないですが、じんわり入ってくるような、僕らしいタッチのお話になったかなーと思っています。毎度のことながら、出来映えがどうなのかは自分ではよくわからんのですけど、少なくとも、個人的にはお気に入りの一本になりました。『立ち止まる猫』はBLのつもりで書いたのですが、あれをBLとして良いのであれば、今回のもBLになるかと思います。猫、スピードスター、天使、あの辺がお好きな方には届くんじゃないかなあ。たぶんですが……!

さて、タイトルの『タイトロープ・ダンシング(tight-rope dancing)』は「綱渡り」という意味で、七尾旅人の"サーカスナイト"に登場するフレーズです。めちゃめちゃいい曲なんですけど、それを聴いているときにフッと浮かんできたような、これはそんな感じのお話です。後から知ったんですが、吉本ばなながズバリ「サーカスナイト」っていう作品を出してるんですねー。しまったー。

僕の作品のほとんどはハイティーンが主人公ですけども、今回は三十男です。「アラサー×ハイティーン」は短編で何本か書いてますが、その路線をガッツリとやってみた初の作品ということになるのかなーと。先日twitterでアンケートをとったところ、三十代ももっと書いて欲しい!という声が大きかったので、これを皮切りにそういうのも増やしていきたい所存です。とりあえず今作は珍しく、男臭い男、デカい男同士のお話になってますよー!

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今回は、いつにも増して皆さんのイラスト、Amazonレビュー、ご感想ツイートなどなどを切望しております。というのも、ナインや晴れ雨と違ってパッと見で惹きつける要素がまったくないため、皆さんの反応が表に出ることが何よりのバックアップになるといいますか。とにかく作者がどれだけ言葉を尽くそうが、読み手の声に勝るものなしですので、(もしお気に召しましたら)ぜひぜひよろしくお願いします!

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最後に、本編にはあとがきがないためこちらに書いておきたいのですが、今回は『ナイン・ストーリーズ』でお世話になった編集さん(ナモケンくん)に、再び校正でお世話になっております。実質1ヶ月半で書き上げることができたのは、彼の細やかな校正のお陰です。一人でやっていると中々大変でして、そこのスピードがもう全然違うんですよー。自分の目だけだと不安も残りますし、そういう意味でも違いますよね。ナモケンくん、本当にありがとうございました!

今回の作品はバンドマンものということで音楽が大量に登場するため、次はその楽曲をちょろちょろご紹介するエントリでも立てようかなーと思っております。それではー!